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板金業に力を入れ始めたらしく、ヘコんだ高級車も目につく
「(無駄に広いからな……
明るくして、綺麗にしておけばそれなりに車も入るし、腕も確かだから客は入りそうだが…………
チューンドカー率も高いな…)」
峠っぽいライトチューンが何台か、決して少なくない
身内のチューニングではなく、正真正銘、客のようだ
「(この間までの廃墟みたいな店がチューニング、板金両方で成功しているなんて………
裏が、ありそうだな………)」
小早川の鋭い洞察力は、この事態に違和感を覚えた
まず、設備を見た
最新設備が揃っていれば客も来るだろう
以前は薄暗くて見えなかった名前も知らぬ機材が立ち並ぶ
しかしそれは年季がそれなりに入っているもので、最新設備ではない
「(確かに綺麗にはなったが、設備ではないな……
確かに設備もあるだろうがもっと他に………)」
今度は客を観察する
チューンドカーのレベルはさして高くないようだ
「(美香のボディは悔しいけど高性能……
なのに集まる車はまちまち、これじゃあ宝の持ち腐れだ)」
余計わからなくなっていく
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