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敵車も手練れた走りをする
敵車はBNR32GT-R、C1仕様のライトチューンで最近のチームの活躍による挑戦者だと思われる
「(兄貴はやっぱり…速い!久しぶりに並走したけど凄い!)」
小早川も負けじと一般車を縫うように駆け抜ける
明治公園前
右コーナー
車が邪魔している訳でもなく問題無いコーナーだった
兄の86が早めにブレーキングし突っ込む
小早川は何かを感じた
何か…突っ込んではいけない感じがした
考えより先に体………第六感が動きブレーキを踏んづける
すぐ後ろにいたR32が追い抜かす
コーナー手前でもブレーキランプは電灯しないR32
「(ひょっとしたら…ひょっとすると………!)」
全身に悪寒が走る
R32はブレーキングすることなく兄の86に後ろから突っ込んだ
鉄の曲がる、捩れる、擦れる音が響いた
否応なしに加速する86はそのまま曲がりきれず壁にへばりつくように衝突
小早川はとっさに路肩に車を停め兄と4号の元へ駆け寄った
R32はそのまま走り去っていった…
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