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「霞ヶ関から新環状、湾岸線西行きへ入れ」
湾岸線………!
「……………はい」
「シェイクダウン開始
くれぐれもセッティングを第1に、あくまでシェイクダウンだ
熱くなるなよ?」
「…………了解」
霞ヶ関からスタート
「(やっぱりこれをやらないとだろ………)」
トンネル内、少し下りの息の長い右コーナー
いつも通りシフトダウン
染み付いた霞ヶ関のレコードラインは小早川の左手を自然に動かす
「(さて、ここからだ………!)」
左手はハンドルに添えられ瞬間、ターンイン
小早川の十八番、ゼロカウンタードリフト!
「(なんだ………?
この安定感は………
究極のエアロって………
洒落になってない、車と地面が一体になるようだ!)」
フロントバンパーをイン側の壁を掠め、全力で立ち上がるのがこのコーナーベストラインだ
しかしクリップから50cm以上外し立ち上がりへ
「(強アンダー!?
なんつーピーキーな足回りだよ!?
ドリフトがやりやすいっつーかドリフトしか選択肢にないな、これじゃあ
だけどドリフトでスピードに乗せられる車になったかどうかだ!)」
フロントバンパーはコーナー出口を常に向き、ドリフトから立ち上がりの体勢に
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