225人が本棚に入れています
本棚に追加
「(超フルブレーキングで荷重はフロントにかかってる、殺さぬよう曲がれば…………!)」
「そんな足回りでクリアできん……!
万事休す、派手にオーバーかアンダーが出て壁に激突する!」
86は半車身リードし右コーナーへ
「よく我慢したな……
が、オーバー、アンダーどちらが来ても86は無事にはいられん………」
「(ダメだ、完璧にタイヤが食い付いていない……………
ハンドル切ってんのに直進?……冗談じゃないな)」
助手席で戦慄した神林はそっと身構えた
「(横に15がいるせいで、ラインが取れねぇ
どきやがれ!)」
「もう、ダメだな
一歩ひかせてもらう…………」
死神ドライバーにとってそれは単なる回避行動だったが、それは同時に『小早川はクリアできない』と、値踏み、意図的に油断したようなものだった
死神ドライバーはもう1つ油断していた
これはごく、深層意識の中、無意識で
小早川が土壇場でどれ程の実力を発揮するかを知らないが故に
最初のコメントを投稿しよう!