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スタート直後
すでに小早川にはこれが現実なのかは区別がつかない
「(俺って視力は2.0あるはずなんだが……………
おっかしいな)」
先行するブルースピードが繰り出すは、ラリー風味な高速ドリフト
だが走りは同じようでもセナ足ギンジと大きく違う
スタート直後には緩い右コーナーが待ち構えているのはご存知だろう
そこをドリフトで抜ける
その行為自体は各々のスタイル、やり方と言えるだろう
━━━━━━タイヤの山に蟻をも通すドリフト━━━━
小早川には見えた
誰かがポイ捨てでもしたのだろう、中身の抜けたタバコの吸殻が舞っている
タバコの吸殻が丁度インプレッサの壁を掠めんとするノーズと、その長く続く壁をとの間に挟まり
粉々になった
「(つまるところ、アイツは厚紙一枚分位の隙間でインを攻めてるって言うのか?
これは、流石に詰んだか…………?
馬力もトントン、腕も一流
これから先数センチずつ遅れをとる
それは次第に決定的な差になってしまうな…………)」
4A-Gターボで超級チューンドに挑む、そんな感じが蘇るようだった
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