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「日本のインフラは実に素晴らしい、むしろやりすぎだ
全ての公共交通機関は秒単位で緻密に計算されている
道路もそうだ
僕が遠征に行って帰ってきて、首都高を攻めると本当に驚く
外国の道路はバンピーな上にスリッピー、ドリフトで抜けなきゃやりようがない
そこで僕らラリーストは綺麗なラインにのせて、極端に言えばそれでご飯を食べてる
だから必死だ
必死に訓練した技能は自然と身に付いている
自然と、首都高でもできる
サーキットのような首都高の路面であれば、なおさらだ
悪いことは言わないよ
ドリフトで僕と勝負するのは、やめておいた方がいい」
究極のインベタでコーナリングし、余裕の表情で時折夜景によそ見しながらC1へと向かうブルースピード
対して小早川はショックを隠しきれないでいる
「ドリフトこそを俺の最強の武器と信じ、戦ってきたんだ
だから、負けなかった
だけど、あいつの最強のドリフトと俺の最強のドリフトとだと、天と地の差……………か」
小早川にとってドリフトと、知力とは最強であり唯一無二のの武器であった
知力は相手が追えなければ、その力を発揮することはない
故に、ドリフトが通用しない相手に為す術もない
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