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「俺は見た、朝方だからいつもより少し速く箱崎から混み始めてる
C1外回りから行ければ……………
捨て身でルートを取る
後々は考えない、加速だけを念頭に置け！」
下り気味のS字
小早川は明らかなオーバースピードで突っ込み、並ぶ
左から右のS字に於いて、右をとったのでアウト側ということになる
「これじゃあ抜けないことくらい彼は分かっているだろう
何故だ？」
「鼻っ面さえ捩じ込めば俺等ドリフト使いは抜かれない、抜こうとしても抜かせない」
ブルースピードを抑え込むため深いアングルをつける
半車身残して右コーナーへ
今度はイン側なので失速した分と、ブルースピードのテクニック故に差はボルトしたように動かない
「立ち上がり、四駆と軽さ、どちらが速いか試そうぜ！」
小早川がホイルスピンを抑えた瞬間アクセル全開
ほぼ同時にブルースピードもアクセルオン
「パワーウエイトレシオではこっちに分がある、FR嘗めんじゃねぇ！」
「この86、どれだけのパワーが出ていると言うんだ!?
ラリー仕様のインプレッサと同等の…………いや、それ以上の加速を！」
小早川が先導権を奪取
分岐しすぐそこの左コーナーにオーバースピードで突っ込んだため、抜き返されはしたものの、箱崎へと舵を向けることに成功した
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