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「(仕掛ける気配がする
一般車が多い内に決めに来たのだろうか?
だけど…………あれじゃあね…………)」
左コーナーには4tトラック
隙間は無かった
「(惜しいね、数cm足りない
勝ったけど…………今までで一番凄かった、いろんな意味で)」
ブルースピードはトラックを掠めつつ脱出するラインをトレース
「……………引き下がれないだろ、ここで」
小早川は躊躇なくイン側へと突入する
「呆れたよ、凄い執念は認めるけど
万事休す、最悪トラックと壁とをピンボールのようにぶつかってしまう」
「ドリフトは封印
狙うは……………」
壁とアスファルトと
単に繋がれているわけではない
繋ぎ目には縁石のような段差がある
そこにしたたかに左側の二輪を乗せた
「行けた………!
俺よ、数秒だけ集中力を絶対に切らすなよ…………」
トラックの懐へと突入
あまりの集中に弾け飛ぶコンパウンドさえ見えそうだった
無事、抜けた
既にインプレッサとは半車身ほどの差をつけていた
勝負は決した
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