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「あの方はどなたですか?」
小早川は神林の顔を伺うようにした
「いや、なんでもないさ
いつか会うんじゃないか?どっかで」
「はぁ……………」
小早川のなかでもあの殺気はとても気になったが、今は目的を果たすことにした
「今日はアレを装備しにきました…………」
「あぁ、言わなくても分かってるって…………!
86を奥のいつもの場所に」
いつもの場所、とは奥にある物々しい機材群に囲まれた一際本格的な場所のことだ
小早川は86を奥に入れる
「悪いが、また仕事ないぞ
見るだけ見学していくか?」
「いえ、NOSは見ただけでは全然分かりませんので勉強してからまた今度
じゃあ暇をどこかで潰してますよ」
「今日は美香ちゃんもいないからな、散歩でもしてこい」
「なんでアイツが……………
国道で散歩なんかしても喘息誘発するだけですよ…………」
「なら雑誌あるぞ、デスクの上に」
見るとカー情報誌がある
遠いのでよく見えないが表紙は86だ
86の特集でもあればと、とても興味をそそられたので読むことにした
次の瞬間小早川は雑誌を手に取り凍りつくことになるのだが
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