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「（おお、86ばっかだ
よくやるな、全く）」
小早川の86が載っているのを華麗にスルー
もう慣れてしまった
しかし、驚いたのは後の現役レーサーとの対談であった
「小早川悟……？…………」
━━━━小早川悟、プロレーサー。
国内のGTで広く活躍していたが、来期からF1世界選手権参戦がほぼ決定した。
彼は根っからの86乗りであるという、そんな彼に86の魅力を問う。━━━━
「（F1………!?
トヨタから出るのか!?
本当に…………何て言ったらいいか……………）」
「驚いただろう？」
「ええ、開いた口が塞がりませんよ」
昔はサーキットに行っても締め出されたり、のらりくらりと交わされたものだ
しかし、最近は表によく顔を出す、だから小早川は銀座戦以来、悟に会うのは簡単だったはずだがそうしなかった
悟も分かっていた、小早川の自分に会いたい理由が変わったことを
小早川も成就のため決してサーキットに出向かないと決めた
兄を探し出すから兄を超えるへと……………
だから表にでて才能を発揮するようになる
触発するため、超える目標となるため
その才能は本来弟を顧みて、遠慮しなければとても高いものだともよく知悉していた
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