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「(この左をクリアしてからが本当のスタートライン……………!
人間に機械が勝てるわけがないだろ!)」
ピタリと張り付いたまま向島線へと立ち上がる
このC1用にセッティングされた86のギア比をもってすれば、5速などすぐに使う
小早川はあえてセッティングを湾岸向きに変えなかった
湾岸の短いストレートを耐え、新環状で勝負という腹積もりだ
「(ここまで加速も同等…………
なぁに、たいしたことじゃねーな…………)」
しかし、次の瞬間RX-8がシフトアップをした
「なっ………!まだ伸びんのかこいつは!?」
対する86はもう5速でレッドゾーンギリギリである
「(コーナリングマシンのRX-8相手にコーナーはトントン、ストレートは物理的に離される
どうすりゃあいい!?弱点なんかあるのか!?)」
軽さと13G型ロータリーエンジンのおかげで食い止めてはいるものの目に見えてジリジリと86が離れていく
12時過ぎのシンデレラはバックミラー越しにそれを確認した
「(これで息苦しくなくなった……………
少しスッキリしたけど、まだまだ。二度とC1から出たくないようにするまで!
悪いけど同じ位の性能なら車で有る限りスピードでは絶対に負けないの
86なんかに負けるわけがないのよ)」
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