Rorring Guy vs UNLIMITED vs D3

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「(高速コーナーを指定したのはどうだったかな…… コーナリングんときに抜いてくんねーと、きっちーぜ)」 ピッタリ並んでターンインへ スッとZが前に出る しかし、ブーストを立ち上げ始めたスープラが再び並びかけんとする 「よし、我々の勝利に揺るぎはない!首都高の雑魚め……踏み台になれ!」 「ブラインドコーナーを抜けて……インとアウトとが入れ替わる…… 地元ナメんなよ!行け、抜いてこい!」 Zのタイヤはキュルキュルとスキール音をさせ最大限のコーナリングフォースを発生させる 一方スープラの怪物じみたブーストが立ち上がり、大外から全力でかぶせてくる 「なっ……!なんという加速だ…… 行けるか!?」 小早川は86を左側につけZを引っ張る 「(気休め程度だろうが手段は選べませんからねぇ!)」 車間距離は20m弱 それが功を奏したかは定かではないが、Zがリードを始める 「……1台目!」 思わずヘッドセットに叫ぶ北方 「まだまだ三下だってのが笑えてくるぜ…… 次はどうするか……」 小早川は思わず自嘲した 「この調子じゃあC1抜けるのは、そう時間はかからない…… 抜けない場合に羽田、横羽と来られてみろ 名古屋に最も近いレイアウトのあそこで追撃できるはずがない それより、抜きさえすれば策があるんじゃあないのか?」 「それがな…… そろそろタイヤもキツいっていうね……」 「………………」 既に芝公園は過ぎた 彼ら2人に残された時間は少ない
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