銀座 魔の橋脚

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予想外の事態に平静を乱し挙動も乱れる 左の壁に衝突しそうになり焦って右にカウンターを当てた その時悲劇は起こった カウンターを切りすぎて橋脚に衝突してしまった コントロールを失い最早鉄の塊と化した名車AE86 流れる景色 不可解なG 反動で片輪が浮く その瞬間にミラーを閉じるためにウインドウを開けた兄の顔が少しだけ見えた そう…流れる景色の中にただひとつくっきりと… あの日と変わらない凛々しい顔をしていた 意識はあったが目の前が段々暗くなっていくような気がした 「(俺の…86…)」
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