いざ魔の棲む領域へ

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ショップ 「神林さんいますか~?」 「神林チーフなら奥で小早川さんの86いじってるよ」 「わかった、ありがとう」 このショップは86専門 故に86しかない 峠仕様、首都高仕様、ジムカーナ仕様… 広い店内を抜けると一際多い設備達と懐かしい愛機が出迎える 「神林さん、お疲れ様です」 「おっ、来たな哲」 手を尽くし終え、手持ちぶさたに86を眺めるは専属チューナー・神林 世捨て人のような風貌だ 「俺なんかより愛機が見たいよな、ほら」 神林はさっと86から退いた 小早川はバッと86を見た 見た感じフルエアロのいかにも湾岸仕様という物だ、辛うじてベース車両AE86が伺える 「凄いボディーチューンだ………! 中身も期待できますね」 「見るより乗ってみた方が一番よくわかるだろ?行こうぜ首都高へ」 「そうですね、行きましょう」 86はロータリー独特の低回転音を出しながらゆっくりと首都高へ走り出した
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