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4WDなら通常なんでもないゼブラゾーン
いや、FRでもなんでもない代物である
しかしここの状況で生まれたロスが小早川の突破口を開く
「予想外な挙動だ!僅かだがこれでは遅れをとる…!」
滝のように急激に下る八重洲ストレート
瞬間、小早川は勝利を確信する
「っしゃああっ!
最高速はこっちが上なんだ、互角に立ち上がれれば前に出れる!」
ハッピーチャッピーは青ざめ、小早川は高揚す
回りから見ればあまりにもあっけなく地味な戦いだったが
地味な中でその地味な差が勝敗を分けたのは言うまでも無い
そのまま小早川はハッピーチャッピーを下した
神田橋制圧
半ば中弛みのように保たれていた首都高の秩序は崩壊した
そして強敵達は動き出す
彼にとってこんな勝利は成果ではない
これからのスタートラインに立ったようなものである
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