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小早川はブレーキングを遅らせ早めにターンイン
「やはり気付いていたな、バカではなさそうだが…………」
FDもブレーキを早目に踏みつける
「予定に変更はない
俺の予定調和が崩れるはずもない
こんなインチキ86相手に……………!」
ブロックラインを捨て、立ち上がり重視の86のライン取りに変化が起きる
86が十分な減速からのアンダーを出す
「ドリフトでは気にならなかったが、タイヤがキていたのか…………!?」
間髪入れずFDがインにノーズを入れる
「作戦通りには行かなかったが、俺の美学に反さない勝利だったな。いい勝負をさせてもらった…」
最短距離を行くFD
アンダーを最小限に押さえながらも失速する86
「まだ終わらない!」
小早川の気合い一発、86は奇跡的にグリップを取り戻した
「なんだと…………?
グリップを回復してみせた……………!?」
ほぼ同時にアクセル全開
抜群のスタビリティと接地感でジリジリとFDが前に出た
その後、満身創痍の小早川がFDのテールを追うことなどできなかった
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