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ギャラリーの歓声が波を打つ
騒がしくなる山頂
「来たな…」
人だかりを掻き分けると555インプレッサがいた
「おもいっきり前期型かよ……てっきりWRXかと…」
小早川も555インプレッサは雑誌等でしか見たことがなかった
「確かにメカニズム的には現行のWRXには劣るだろうがパワーは同じ300psで555インプレッサのが軽いんだ、あながち性能が低いとは言いがたい。挑むのか?アレに」
「555なら金さえあれば再現できそうですよね。ちょっと交渉してきてみます」
インプレッサのドライバーらしき人に小早川は歩み寄った
「あんたがこの555インプのドライバーか?いい趣味してるな、セガラリーでしか見たことないよ」
「誰だお前。邪魔だからどっか行ってくれよ」
「(プライドが変に高そうだな)
まあまあそんな堅くならないでくれ、俺は小早川って首都高で走ってる者だけど、おたくのインプレッサの話を聞いてバトルできないかなって」
「車は?」
「AE86トレノ…!」
その事を聞き野次馬がざわつく
「最新型のマシンだって勝てないのに」
「凄く上手いセミプロ級の走り屋だってやられたんだ」
「かわいそうに…」
いろんな事が聞こえたが小早川にとって関係なかった
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