究極のエアロを探して

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夢の世界から我に返った美香は仁王立ちの小早川の前で正座していた 「何してるんですか?」 「寝ぼけて自分ちの布団だと勘違いして…」 しばらく黙りこくる小早川 「あなたは自分の布団でよだれを拭くんですかね? さてどうしましょうか……… 俺はお店に頼み込んで泊めてもらってあなたはこのフルバケ六点式シートベルト付きで寝ますか?」 「(クルマの事だとキレるタイプみたいね) 勘弁してくださいフルバケフル装備なんかで寝たら体が痛いです。女の子を苛めるのはやめなさい」 「女の子はよだれなんか垂らして寝ません」 「偏見だっ!」 「と言うわけでフルバケでおやすみなさい」 変な方向にキレて妙な性格になった小早川は正座した美香を置いて店に入った とても不毛なやりとりだった 「おっ、決着はついたのか?」 「一応つきました」 島崎は軽い笑みを浮かべ喋る 「今日の走りを見て、大体の構想は浮かんだ。あとはいかにCD値を叩き出すかだね。うちには風洞実験もできる機械もあるし、凄いエアロを作る!」 島崎らしくなく、燃えていた 「期待してます。どのくらいで完成しますかね?」 「1週間くらいだな。1週間も群馬にいられないだろうし他の86を見て作る。本物が無くたって限界性能を見れば大体作れる。今日は泊まってく?お客用の布団あるぞ」 「お言葉に甘えて。春川はフルバケで寝させます」 島崎は店の照明を落とし二人は二階に行き寝床につく
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