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静かに唇を合わせる。
柔らかく、潤いを帯びた彼女の唇を、
愛しむように。
そっと離れれば、
あぁほら、俺が求めていた笑顔。
俺は彼女の細い腕を取り、
彼女の左手をそっと撫で、
ずっと握りしめていたリングを、
薬指に通した。
「…大和!?」
驚いたように、自分の左手と、俺の顔を交互に見る。
「…俺にも、はめてくれる?」
彼女に、彼女からのプレゼントのリングを渡し、笑ってみせると、
彼女も満面の笑みを見せ、指輪を俺の左手の薬指にはめた。
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