序章~赤子の幽霊~

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走ってきたのは大事なお客さんだ。 「相変わらず暑いわねぇ。うわ・・・この車大丈夫?サウナじゃん。」 勢いよく車に乗ってきたのは現役女子高生の鬼島 広美だ。 「しかたないだろ、一番安い中古車だったんだからよ。文句言うな。」 広美は胸元を大きくあけ、うちわであおぎ始めた。 額には汗が浮かんでいる。
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