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「…は?だってあたし、家まで送ってもらったし…何言ってんの?」
「ココロを送って、家までの帰り道で、吹雪で視界不良になってた車に跳ねられたらしい…衝突自体のケガわたいしたことがなかったみたいだけど、ひき逃げで翌日まで」
透がシンがなんで、どーやって死んだのかを
何度も鼻をすすりながら、
震えた声で、
あたしに説明してくれる。
でもあたしの耳にわ
頭にわ
ちっとも届かなかった。
シンが死んだ?
何?ダジャレ?
ありえないでしょ。
だってあたしたち、
昨日付き合ったばかりだよ?
どこに記念日を
命日にする、
バカな彼氏がいんのよ。
「…ありえない」
「わかるよ。でも、現実だから…」
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