「…ありえない」

5/16
前へ
/48ページ
次へ
「ココロんちの帰り道にシンが俺にメールくれたんだよ。あいつ、すごい幸せそうで…だからココロ、一緒にシンのところに行こう?シンを見てやらなきゃダメだよ…」 言い終わると、透わ思い切り鼻をかんだ。 あたしわ今だにあまり実感がわかなくて、涙すら出てこないけど、透の真剣さが伝わって、 もしこれが本当に現実ならシンの死を受け止めなきゃと思って、 「…わかった。行くよ。1時間くらい、待ってもらってもいーい?準備するから…シンにわかわいい姿で逢いたいから…」 「わかった…1時間後に迎えに行くよ」 ツーツーていう、 電話が切れた音を確認してから、あたしわ携帯をとじた。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

348人が本棚に入れています
本棚に追加