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シンの家。
大きくも小さくもない、普通の一軒家。透がチャイムをおす。
玄関のドアをあけてくれたのわ、目を真っ赤にはらしてハンカチを握りしめた、40代くらいの女性。
シンのお母さんだ。
「透くん…わざわざありがとうね…」
シンのお母さんわハンカチを目頭にあてて、透の手を握った。
「おばさん、俺わシンの友達なんだから、逢いにくるのは当たり前だよ。それより、連絡くれてありがとうね」
透の言葉でおばさんわ鼻をすすりだして、涙を流し出した。目頭にあててるハンカチがどんどんしめっていく。
あたしわそんなおばさんの姿を見ても、いまいちシンが死んだということに実感がわかない。
こんなあたしわ、
どこかおかしいのかな。
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