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「うん。そんなもん」
奴がどー思ってるのかわ知らないけどさ。
…てゆーか、
「あんたの家、こっちぢゃなくない?」
「ん?でもココロんち、こっちだろ?」
高橋 心(タカハシ ココロ)
あたしの名前だ。
「そーだけど…なんか関係あんの?」
「送ってくー」
「大丈夫だよ。あたしんちなんかに寄り道しないで、自分の家向かいなって、シン」
高芝 心(タカシバ シン)
奴の名前だ。
「てゆーか今更かよ。集まりあったら、俺必ず送ってるだろが」
…あ。そーだ。
この間みんなでご飯食べに行ったときも、夏に海に行ったときも、いつも何かがある度に家の方向が一人だけ違うあたしを、必ず送ってから帰ってた。
「…今気づいた」
「おっせ」
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