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「………。」
それからわ意味もなく、二人とも無言だった。あたしわなんだか照れくさくて…。
そーこーしてるうちにあたしんちについてしまった。
「ぢゃあ…ありがとう」
あたしわ右手をあげてシンに告げる。シンも右手をあげた。
「…待って」
シンわあげた右手をそのままあたしの頭の上に伸ばして、ちょっと積もってた雪を払ってくれた。
手袋もしてない手で。
指先まで、真っ赤だった。
「…ありがとう。ねえ、手え真っ赤だよ」
「ん?仕方ない」
「傘、かしてあげるから、ちょっと待ってて」
雪わ小ぶりだけどまだまだ止みそうになかった。あたしわ急いで家の中に入って、ビニール傘をとると急いでシンのとこに戻る。
「はい」
傘を差し出すあたし。
「悪いな」
受け取るシン。
傘を開くシン。
「ぢゃあ…気をつけてね」
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