10.俺様に出来る事

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「二人共帰っちゃったし、アタシも帰るかな。 あ、食器まだ残ってるからちゃんと片付けといてね。」 今日はよく寝て、明日はちゃんと人質連れて帰ってきなさいよ、と言い残し、クリスも玄関のドアを閉めた。 そして残るは俺とルーだけ。 「…ねぇキッド。」 ルーが顔を上げた。 「キッドは、行かない方がいいかもしれない。」 なんで、と訊く前に、ルーが話してくれた。 「理由はない。けど、戦闘貴族の本能か、もしくはただ勘が働いたのか…、確信はあるよ。 キッドは、行っちゃ駄目だ。」 俺はルーに近づいて、その前髪を上げた。 その瞳は遥かに強い闇で、…なるほど、余程の確信があると言える。 俺はルーの前髪から手を離す。
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