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遠藤「あっちゃーん!!!支度できた???」
遠藤さんはあたしのコトを秋穂の初めの文字をとってあっちゃんって読んでいた
もちろんあたしは遠藤さんって読んでたけど…
秋穂「あっはい!!!」
遠藤「速く乗って!間に合わないよ!!!」
いつも現場へ行くときは遠藤さんの営業用の車で行ってた
その車にいそいで乗った
車もスピードをあげて走る
―――――――――――
―――
―
「3分遅れですね。」
ダッシュで行ったのにやっぱり遅刻してしまった
秋穂「すっ…すいません!」
比呂「仕事やる気あんの???」
後ろからイキナリ言われて振り向くと、長身に黒髪で整った顔の男の人が立っていた
秋穂「すいませんでした!やる気はあります!」
比呂「やる気あるんなら遅刻なんかしね-だろ-が。」
冷淡にキツいコトを睨みながら言ってくる。
木村「ま-3分だし今日ぐらいは大目に見てやれよ。」
――――チッ――――
舌打ちしながらそのひとはアフレコにルームに入っていった。
…怖い…
木村「今日からヨロシク。俺比呂のマネージャーだから。あいつキツいけどなんとかしてね。」
秋穂「…はい…。」
正直あの人と一緒に仕事するのか…と思うとやりずらい
そう思いながらでも準備をして同じアフレコルームに入った
仕事だから割り切ってしなきゃダメなんだ
木村「43カットの大森さんの台詞から入りますね-」
あたしの台詞はいきなり告白シーンの【ズット見てきました…先輩のことが好きなんです!】だ
木村さんが指で3・2・1…をする
0になってすぐに声を入れる
アニメの画面をみながら精一杯の感情を入れる
秋穂「ズット見てき…」
比呂「下手くそ。」
台詞の見てきましたを言う前に声を入れたのは比呂だった
秋穂「へ…?」
木村「あれ???比呂どうした???」
何がおきたのかサッパリ分からない
たしかに今下手くそって言ったよね?
比呂「こんな下手くそなヤツとできっか。役交替しろ。」
あたしに役を降りろってコト?
秋穂「何???なんであたしが降りなきゃいけないの???」
比呂「下手だから。お前みたいなヤツと一緒に仕事なんかゴメンだ。」
意味不明だ
精一杯やったつもり
そんな一言ぐらいであたしの何がわかるっての?
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