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帰宅後、私はどうにもジメジメしてしまった場の空気に耐え切れず自室に閉じこもった。
きっと今頃両親は……。
そんな姿見たくないよぉ……。
させたくないよ……。
私に出来ることは?
最後まで笑っていること。
そう思ってた。
でも。
泣き虫の私には、誰かが自分のせいで悲しむ姿を見る事なんて出来ない。
ましてや笑顔でなんて……。
私が死んだら悲しむ。
例え何をしたって。
ホントのこと言えば私だって生きたいよ!!
でも死ぬんだ。
それが曲げることの出来ない真実。
私は……。
私は……。
迷惑掛けてばかりの駄目駄目な仔。
迷惑掛けるだけ掛けていなくなる駄目駄目な仔。
誰かに迷惑を掛けるだけに生まれた駄目駄目な仔。
お母さん……
お父さん……
咲夜……
泰都……。
私はいつのまにか眠りについていた。
願うなら、今日が夢で在るようにと……。
願うなら、私を蝕む病魔が姿を消しているようにと……。
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