何気ない日常

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   その後、私たちは二時間くらいかな? 遊んで遊んで遊んだ。      二人でプリクラをとって、カラオケで歌を歌ってー。それからそれから……      全部泰都の奢りって言うのが尾を引くけれど、せっかくの善意。有り難く受け取っておこう!!        でもやっぱり悪い気がするな……。    多少なりと言うか、私も結構お金持ってきてるんだよね。    うーん……。なんかしてあげたいな。私だけが幸せじゃ不平等だもんね。        ふと、視線を感じ泰都の方を横目でチラッと見る。私の顔になんか付いてるのかな……    気になった私は泰都に聞いてみることにした。       『どうしたの?』          『いやいや、何でもない!』        私の言葉に、泰都は何故か動揺している。怪しい。怪しいよ泰都!……なんかフォロー入れといた方が良いかな?     『ねぇねぇ!』        私が呼び掛けると、泰都はビクッと肩を上げた。私そんな驚かせるような事したっけ……          『何?』       『泰都の夢ってある?』        支離滅裂な話題の振り方且つ、意図は特に無いけれどただ聞いてみたかった。     泰都の夢を。       『あるぜ♪』   『なになに!?』    私を身を乗り出し、泰都に迫る。自分で言うのも何だけど、少女チックな淡い期待をしていた。           『甲子園出場♪』       『え? ……そっか』        私の期待は見事に散りました!      はぁ……      泰都ってこーゆう所で鈍感なんだもん。         『そういう由希の夢は何なんだよ?』       不意に泰都が私に同じ質問を投げ掛けた。え? 夢なんて恥ずかしくて言えないよ!!
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