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私が抱いていた恥ずかしい期待。それは泰都が私とずっと一緒にいることが夢と言ってくれることだった。……私の夢は泰都とずっと一緒にいること。
でも、言ーわないっ! 恥ずかしい思いはしたくないからねーっだ。
それに私には時間が……ね。
だから言わない!
『私は……内緒♪』
『んなっ!?俺が答えたのがバカみたいじゃないか!』
『てへっ』
さすがにこれはやばいかな? と思いつつもにやけてしまう。だって、泰都がもの凄く悔しそうに私を見るんだもん。
泰都は泰都で何か閃いたみたい。さっきまでの表情が一変、勝ち誇った顔で私を見据えている。
『あ、夢変更♪』
『え!?』
不意打ちとはまさにこのこと、夢変更なんて卑怯だ。この後の展開も手に取るように……
『どんな夢!?』
それでも聞いてしまう私を笑うがいい!!
『さぁぁぁぁぁぁぁねぇぇぇぇぇ?』
……やっぱり。
『泰都のバーカ!』
そう言って、私はまた頬を膨らませた。
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