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私は自分のベッドに寝るのを止め柚のベッドに潜り込んだ。
クゥクゥと寝息を立てる柚の頭を撫でながら、この5年間を振り返ってみた。
遼は病院が本当に嫌いでどんなに苦しくても病院に行かなかった。
その遼が自分から病院に行くと言ったのが6月…
遼はもう治療が出来ないほど悪くなっていた。
それから2ヶ月後…
柚がお腹の中に宿っている事が分かった。
「俺、絶対病気に勝ってみせるから俺らの子供…産んで下さい。」
遼はそう言った。
毎日辛い薬に耐えて遼は頑張ってた。
でも…
5年前のクリスマスイヴ…遼は星になった。
それから2ヶ月後…柚が元気に生まれて来た。
退院すると遼の両親が保険金と遼がずっと貯金していたお金とご両親からの援助で購入したこの家を柚の為に受け取って欲しいと言ってきた。
柚のお祖父ちゃんお祖母ちゃんとは今でも行き来している。柚をとっても可愛がってくれる。
柚?幸せだね。
パパは柚に必要なものを全て揃えといてくれたんだから。
柚の手を握りながら私は思い出と共に眠りについた。
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