クリスマスの奇跡

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私と柚は急いで家に帰った。 「ただいま~!」 2人で声を揃えて言った時… うわぁ~いい匂い! 「ママ~!いい匂いだね!お祖母ちゃん来てるのかな?」 居間に入るともうすっかりクリスマスパーティーの準備が整っていた。 「おかえりなさい!勝手にキッチン使わせて貰っちゃった!」 お母さんがそう言って笑った。 「いえっ!なんか…すみません。」 私がそう言うと 「詩音さん、お仕事の後にクリスマスパーティーの準備じゃ大変だろうっていつも思ってたのよ。だから今年は朝早くから来てみたの!飾りつけはお父さんがやったのよ?」 部屋には可愛い飾り付けがされていた。 柚は大興奮している。 「お母さんありがとうございます!ホントに…」 この家は遼とお父さんお母さんが用意してくれた家。 だから私はお父さんお母さんがいつでも自由に来れる様に鍵を渡してある。 遼? 遼のご両親は本当に優しくしてくれるよ? 「詩音さん!ケーキ持って来てくれないか?」 お父さんが居間からそう叫んでる。 「さぁ!パーティーを始めましょうか?」 お母さんのこの声で一斉に乾杯をし、パーティーが始まった。  
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