クリスマスの奇跡

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お父さんが柚にプレゼントをくれた。 柚は大喜びしている。 私も柚にプレゼントを渡し柚の耳元で 「お祖父ちゃんとお祖母ちゃんにもプレゼント。」 そう囁いた。 柚は張り切ってプレゼントを持つとお父さんお母さんに渡した。 あれ?柚もう一つプレゼント持ってる? 「はい!ママ!ママのお金で買ったから僕からのプレゼントじゃないかもしれないけど…」 そう言って私にプレゼントを差し出した。 柚いつの間に? 「ううん。柚ありがとう!ママすっごく嬉しい!」 そう言って私は柚を抱き締めた。 ピンポーン♪ チャイムが鳴った。 「はーい!誰だろうね?こんな時間に。」 お父さんはそう言いながら玄関へ向かった。 「詩音さん!ハンコ!」 「はーい!」 私は返事をしながらハンコを持ち玄関へ向かった。 ー メリークリスマス ー そう書かれた箱には遼の名前が書いてあった。 居間に戻りその箱を開けると中から1本のビデオテープが出てきた。 私は震える手でボタンを押した。  
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