短編詩集『冬がくれたモノ』

やっぱり 冬は嫌いです

毛布の温もりは
一日の中で一番の優しさ

だから
起きるのは
ためらわれる

窓の外は
まだ薄暗く
外気の冷たさが
白く見える

あぁ 嫌だなぁ
瞼は重い

あぁ 嫌だなぁ
外には出たくない

二度寝の寸前で
行ったり来たりの理性

毛布にくるまったまま
台所に向かう朝

だから 冬は嫌いだよ

とても 寒いから