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「………っ」
始めはなにをされたか理解出来なかった。
「…じゃあまたな」
そう言った彼は素早くその場を離れていった。
その彼の頬は、赤く染まっていた。
「なーーーーっ!!」
数日ぶりの感覚を自分の唇に感じながら、言葉にならない声を発する。
なんで不意打ちちゅーよ!!!ドキドキし過ぎで私を殺す気かーーー!!!
と、腰が抜けて床にへたり込みながら、大いに心で叫んだのだった。
. . .
「ふ~ん…」
怪しいと思ったけど、やっぱりこうなってたんだぁ。
影で覗いていた人物は、ニヤニヤと笑う。
「お赤飯でも炊いてやるか。」
からかいモード全開の彼女は、すたすたとその場を去っていった。
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