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【チカナリで腕枕】
(元親が元就に…?)
「まったく…なんて馬鹿面だ…」
溜め息しか出ない
目の前の元親は陽のあたる畳に腹を出して大の字に寝転がり寝ている
いくら暖かいからと言ってもこの時期にするような昼寝の仕方ではない
「まったく…」
風邪を引かれても迷惑なため元親に布団を掛けてやる
「ん~…」
これが西海の鬼と謡われる奴の寝顔かと思うと呆れる
こんな緊張感も威厳の欠片もない奴が…
頭を撫でれば珍しい銀髪が光を反射させる
「…昼寝など…いつぶりだろうか…」
小さく笑み、元親の腕に頭を乗せる
「暖かいな…」
end.
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