∮クリスマス・イヴ∮

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    「そういえば、この匂いって香水?すごく良い香りね!」 奈央は、智彦に鼻を近付けて尋ねた。 どこからともなく、サッパリとした感じの、爽やかな香りが漂っているのが気になっていた。 「この匂い好き?」 「うん、好き!私、甘い匂いって苦手なの……」 「じゃあ、これ、あげるよ。メリークリスマス!」 智彦は、持っている紙袋を奈央に手渡した。 「え? いいの?」  
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