∮クリスマス・イヴ∮

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    それから始発の時間が来た。 「ずっと一緒に居てくれてありがとう」 奈央は列車で家路につき、智彦はそのまま職場へ向かった。 奈央は列車に揺られながら、ぼんやりと智彦を思っていた。 「そういえば……、連絡先知らない……」 奈央の唇には、まだ智彦の唇の感触が残っていた。 もう二度と会えないのかな……? とても不思議で…… たった何時間か一緒に居ただけのはずなのに、奈央は、急に辛くて堪らなかった。    
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