12人が本棚に入れています
本棚に追加
それから始発の時間が来た。
「ずっと一緒に居てくれてありがとう」
奈央は列車で家路につき、智彦はそのまま職場へ向かった。
奈央は列車に揺られながら、ぼんやりと智彦を思っていた。
「そういえば……、連絡先知らない……」
奈央の唇には、まだ智彦の唇の感触が残っていた。
もう二度と会えないのかな……?
とても不思議で……
たった何時間か一緒に居ただけのはずなのに、奈央は、急に辛くて堪らなかった。
最初のコメントを投稿しよう!