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「そっか、そうだよね……。あ、いいよいいよ!こっちこそごめんね」
謝る綾に、大丈夫なフリしたものの……
「よりによって、こんな日に……」
奈央は、溜め息をつきながら駅を出た。
前の彼氏とダメになって3カ月。ようやく笑えるようになってきたって、自分でも思ってる。
だけど、今日はイヴなのに……
駅を出て、アテのないまま歩き始めたその時、顔にポツポツと何かがあたる。
「え? 雨?」
奈央は、急いで再び駅に戻った。
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