[迷走]

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[迷走]

 俺は、静かに裏から自室へと戻った。 その後、蒼さんと話したことを細かく思い出した。 しかし、蒼さんに兄貴がいるとは話したが秀という名前とは一言も言っていない。 なのに、兄貴の名前を知っていて、しかも…兄貴が俺によく言っていた言葉。 【秀明は色んなことを考えすぎて、自爆するんだから…一回バカに成った方がいいよ。きっとその方がうまく行く】 蒼さんは、誰かと言っていたがそんなこと俺に言うのは兄貴くらいなものだから… 俺は、そんな思考が止まらず一晩中考えてしまっていた。
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