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やっとたどり着いた山の中間地点。
それでも酸素は薄く、呼吸はいっぱいいっぱいだった。
だけどそんな中でさえ、蒼さんは平然としている。そして、スタスタと御堂のような建物の方に近づいていた。
「何をもたもたしてるんだ?早く来い」
【ばけもんかあの人は…】
内心凄い事を思いながら急いで進んだ。すると、御堂の入り口で一人のお坊さんが俺達を出迎えてくれた。
「お待ち致しておりました。さぁとうぞこちらへ」
「あぁ」
「その方が…確かに、よく似ておいでだ…」
「喋り過ぎだ、来夏」
「これは、失礼を…」
来夏という坊さんは蒼さんと仲良さげ?に話しながら御堂の奥へと進んでいく。
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