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「さっ、中へ」
そうして、俺達は靴を脱ぎ、中へと足を踏み入れた。
堂の中は何も無く、奥に一つのそこには似つかわしくない扉があるだけだった。
そして、またもや扉の前で時人は座って何かを呟き、振り返った。
「ここが入り口です」
「…？入り口って、さっき通って来たじゃないか」
「いいえ、あれは外門と内門。本当の入り口はここです」
そう言われてまじまじと見た扉はさっきまでとはくらべものにならないくらい異様な空気で満ちていた。
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