イケメンの暴走

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こんな二人の関係は学校でも起きた。 誰も来ないような男子トイレの個室で。 「お前・・・。」 「いいじゃん。」 そんな会話ばっかりだ。 表では普通に寮の話をしているだけ。 なのに裏は変な関係。 よく分かんない二人だ。 だが、副管理人はこの事を知っている。 内心複雑な気持ちだ。 授業中でも思い出す。 叫びたい気持ちもある。 でも授業中。 集中しなくてはいけなかったりする。 『キーン、コーン、カーン、コーン』 授業が終わった。 『バタンッ』 副管理人が倒れた。 辺りは真っ暗から目を覚ます。 目の前にはハキと保健の先生がいた。 「大丈夫?」 とハキがいった。 「あっ、うん。」 それに返事する。 「何かあったの?」 いきなり理由の言いにくい質問だ。 あの二人の関係を頭に残っていたとは言えない。 気まずい。 正直には言わずに 「寝不足かな。」 と反らした。 「そうなんだ。」 とハキが納得してくれて落ち着いた。 「熱はないわ。授業は受ける?」 との保健の先生の質問に 「はい。」 と言った。 そして保健室を去っていった。
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