いじめから始まる事件

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いじめから始まる事件

ピアノ以外の寮メンバーは作戦を次々に練っていた。 ピアノは遊びに行っている・・・というか公園に逃げていた。 「私は一人で考えていたかった。」 ピアノの独り言だった。 その時寮メンバーは作戦会議が終了していた。 辺りを見回した。 ピアノがいない。 皆が探しに行く。 「公園は?」 ハキだった。 さすがハキ。 一番仲が良いから気持ちを分かっている。 皆が公園に向かう。 ブランコに座っているピアノを見つけた。 「ピアノ!!」 ハキが叫ぶ。 みんなもピアノを呼ぶ。 だが、ピアノは反応しない。 しまいにはそっぽを向く。 顔もつんとしている。 来て欲しくなかったかのような。 「来ないでよ!」 「えっ・・・。」 いきなりの怒りに他のメンバーが黙る。 「ならいいよ。皆、帰ろ。」 意外な管理人の一言だった。 皆は管理人の下で動いているからなにも言えない。 確かにこのままいても戻ることは決してない。 皆は諦めて帰った。
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