眠るまで

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ここはどこにでもある住宅街。 外はクリスマスのイルミネーションで明るく輝いている。 美香は大好きなママが作ったご馳走を食べて、もっともっと大好きなパパからプレゼントをもらって上機嫌。 「美香、もう寝る時間よ」 「美香寝ないよ。サンタさんのそりの後ろに乗せてもらうの!」 「サンタさんは寝ている子の所にプレゼントを持ってきてくれるのよ?」 「うーん。じゃあママ、美香がちゃーんと寝てたらサンタさんは美香をそりに乗せてくれる?」 「もちろん」 「えへへ。じゃあ美香が寝るまでママお話しして」 「お話し?」 「うん!」 「じゃあ美香が寝るまでお話ししてあげる」 今夜はクリスマス。 外はキラキラと輝く夜。 美香は布団を首まで被り耳を傾けた。
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