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カフィリアルに住む者は、力を持つ者と、力を持たぬ者の2つに別れていた。
力とは、神々が大陸を分けた時に、各地に送った神の眷族……つまり各国の王族達に受け継がれている神力の事であり、その能力は個々によって多種多様に異なる。中には、王族の血を濃く継いでいても、何の能力も現れぬまま生涯を終わる者もいれば、どこで王族の血が混ざったのかわからぬような小さな村の子供に巨大な力が受け継がれている場合もある。
長い年月が、それだけ血を交わらせ、あちこちへと移動させてしまうのである。今となっては王族の純血……と言った所で、何ら力を持たぬ王がその座に就いていても不思議では無かった。
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