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～その頃、教室では～
「ねぇみちる～見て見て❤
人形買ったの！かわいいでしょ～？？」
「あー、うん。かわいいねー」
みちるは優の人形を見もせずに答えた。
「中谷さん、どんな人形？見せてよ。」
教室にいた清司が、優に早速声をかけた。
「これだよ。
ちょっとアレンジしたの!!」
見せられた人形を見て、清司は固まった。
着物を着た和服人形…それはわかる。
だが……。
（何故…何故人形に血らしきものがついているんだ…!?!?）
清司は言葉を失った。
固まった清司を見て、みちるは“あちゃー…”というような顔をした。
「…………あ……うん……。
でも人形より、中谷さんの方がかわいいよ。」
やっと現実世界に戻った清司が、優をにこやかに褒める。
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