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清司「雄大…」
雄大「……わかってる、清司。」
翔太「二人共、落ち着けって。」
晃「悪い翔太…俺もブッ潰したい。」
翔太「ちょ…晃まで!(なんか今までにないぐらい、どす黒いオーラなんですけどー!?)」
進「でもさぁー、心当たりあるの?」
進の問い掛けに四人は頭を横に振った。
智「……律子さんは何か知ってそうだよね。」
「律子は関係ないわ。」
その声と同時に、屋上には幼い顔立ちの髪を二つに束ねた女が入ってきた。
「香織…?」
清司が驚いた様子でその女を見つめ、香織と呼ばれた女は清司をチラリと見た。
が、すぐに視線をそらして優を見つめる。
「ごめんね…そんな大事な物って思わなくて。
ちょっとだけ、こいつ等に仕返ししたかったの。」
優は黙って香織の話を聞いていた。
(この人が、私の前のターゲット…。
細い身体を震わせて、綺麗な涙を流すこの人が。)
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