1606人が本棚に入れています
本棚に追加
――バシ…ッ!!
二人きりになった雄大は、千鶴に思いっきりビンタされた。
「雄大だけ幸せになるなんて許さない。」
千鶴は雄大を睨んで、襟元を掴んでグイッと雄大の顔に自分の顔を近づけた。
「…ごめんな…」
雄大は複雑な表情をしながら謝った。
「嘘つき…っ!!
絶対幸せにするって言ったじゃない!」
千鶴は泣きながら雄大を揺さ振った。
「――ごめん、千鶴…。」
再び雄大が謝ると、千鶴は雄大から離れた。
「いいわ、雄大。
私と付き合ったら許してあげる。
付き合わないなら…わかってるよね?」
間を置いて、千鶴は冷たく笑った。
最初のコメントを投稿しよう!