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「でもー!みちるさんすっっっごくいい人なんだよ?
いっつも優しくしてくれるし、助けてあげてよ~…!!」
翔太が必死にそう懇願して、雄大が助けようと決意し歩き出した。
……が、それと同時に、二人の後ろから物凄いスピードで、一直線にみちるの側に駆け寄る女がいた。
「……みちるに…なにしてくれてんだこの、クソ野郎ー!!」
──ドゴッ…!!!!
それはもう、ナンパ野郎への綺麗なストレート飛び蹴りだった。
二人はポカンと呆気に取られている。
「あっ……。
ゆ…優!!ありがとう!」
「ん、いいよ。
それよりみちる、大丈夫??怪我は?」
「平気平気…」
「じゃあ行こっか☆」
「でも……」
「ソイツなら加減したから、大丈夫だって。」
みちるの心配をよそに、優は強引にみちるを校舎内に連れていった。
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